失語症について 失語症は、朝日新聞のリハビリシリーズでも取り上げていました。そこにも触れられているのですが、見過ごされている失語症、隠れている失語症が多いなあという印象をうけます。仮想ですが、多くあるケースを取り上げます。
しかし、最初の医師が失語症に気づかないと、そのままSTの評価や言語のリハビリを素通りしてしまうこともあるようです。こんなときに、他の医療従事者から、チームミーティングなどで問題提起がなされ、STの関与が始まることも多いのでしょうが、今のリハビリは、大急ぎなので、うまく行かないこともあるのではないでしょうか。 では、どんな状態があると失語症が疑われるのでしょうか。多くお方は、右麻痺と合併していることが多いので、右手が少し不自由になった方、急性期にしばらくうまく話せなかった方、話し方が病前と違っている方、あれあれ、と言葉がなかなか出ない方、何か言ったときに、「え、それ何、どういう意味?」とたずねたり、よく聞き間違う方、いっぱいしゃべるけど、どうもコミュニケーションが採り難い方、こういう方々は失語症の可能性があります。 失語症以外に、うまく口や舌が動かない、高次脳機能障害のためなど色々な原因が考えられます。失語症があると、うまく話が伝わらないために、暴言が出てしまう人、だんだんしゃべらなくなり、憂鬱になる人、沈黙は金を決め込んで、「ああ、おお、あれあれ、すまん」で過ごし、自他ともに失語でないと放置されている人などがいます。 失語症の専門家であるSTによる評価が必要になります。 |